Hommage

~~聖母様へのオマージュ~~




明日への孤道 


後ろを振り返っても真っ暗闇なんだ
もうずいぶんと歩いて来た
引き帰すことなんて出来ないよ
本当にゴールなんてあるのかな
もう息も切れそうだよ
どれぐらい歩いたんだろう
足だって棒のようになってる
水が欲しよ
そしてまた歩こう

何の音も聞えない
前だって何も見えやしない
真っ暗闇なんだ
いったいあとどれぐらい歩いたらいいんだろう
もう疲れちゃったよ
昔のことが映像として映る
辛かった思い出しか浮かばないよ
周りには誰もいなかった
友達が欲しかった
ぼくには優しいお母さんがいなかった
なぜだろう
小さい頃のことばかり浮かんでくるんだ

汗が枯れる
目が虚ろになる
月色の蝶々の妖精と喋ったんだ
心の中で聞こえたんだ
転がるような声がね
アルペジオで爪弾く音色も聞こえたよ
力が抜けるほど妖艶だったよ
ものすごい脱力感
幻聴が聞える
お母さんの声かな?
幻想のお母さん
まだ歩かないとダメなのかな
何を考えながら歩けばいいんだろう

視界ゼロの一直線の暗い道
なんで迷い込んだんろう
胸に刺してた秋桜の花は何色になってるんだろう  
足が痛いよ
このまま死んじゃうのかな
死ぬってこんなことなのかな
でももう少しでたどり着けるかもしれない
ごちそうがたくさん待っててくれるのかもしれない
太陽の光りが懐かしいよ

もう何キロ歩いたんだろう
足の痛みも慣れちゃったみたい
もう感覚がないんだ
今どんな顔してるのかな
まだまだ歩かなくちゃいけないのかな
でももう疲れたよ
手を振ることだって辛いんだ




遠くで白いものが見えるよ

太陽を忘れちゃったよ
光が思い出せないんだ
たしか色は白かったよね
目に突き刺さるこれはなに?
円形の白が平行に突き刺さるよ
痛いのかな?
もう歩かなくてもいいのかな
僕は許されるのかな
あれって神様なのかな?
それとも聖母様かな?


あれが光りだよね
やっと着いたんだね
でもとっても眠いんだ
体から力が抜けていくよ
寝ていいかい?
いいよね
もう疲れたよ
おやすみなさい
今何時なんだろう
お母さん
優しいお母さん

ぼくは今たくさんの光に包まれています

聖母様の声が聞こえる
とても


とっても優しいんだ






      ~因幡修次さんブログ 「狂気の沙汰ではありまする」     2013.05.11.Sat  より転載~




「ぼくのスピリチュアルドメイン」
~天然で泣き虫でマシンガントークで頑固で真っ直ぐな、仕方ないぜぇ聖母様へ~

カステムドメイン名:http://www.nakimusi-seibo.blogspot.com



このブログを作らせてもらうきっかけをくれた発起人さん(以下M氏)に、
タイトルをお願いした時、
"「スピリチュアルドメイン」がいいです"とのお返事をいただいた。

apitaさんと因幡修次さんのお歌の世界にエネルギーをもらわれたM氏が、
おそらく因幡さんのブログの記事からもらわれたのだと思っている。

音源を集めた作品集のやブログ自身のサブタイトルには、
他の人にapitaさんのことを紹介する時に使いたくなる単語を並べてみた。
apitaさんを知っている方なら、きっとどなたでも
”そうそう、そうやねん~”と、うなずいてくれるだろうと自負している。
(余談だが、"仕方ないぜぇ"は、あるエピソートから。これについては、直接聞いてみて欲しい。)


そして、カスタムドメイン名にも、サブタイトルにも使っている"聖母"という言葉。


apitaさんに出会われて一歩ずつ歩き出されたM氏を、
親友としてずっと見守っておられる因幡さんが
その一途に慕われているのを、”まるで聖母をあがめるように”と
表現されたのがはじめだと思う。

日頃、因幡さんはapitaさんを、"おっさん"とか"兄貴"とか"海苔頭"とか呼ばれているが、
因幡さんご自身も、あぴたさんのことを"聖母"と思われているのだろうと思う。


母の日の一日前の日に、因幡さんがご自分のブログにこの記事をアップされた。


記事のタイトルは、apitaさんがM氏に贈られた『明日への鼓動』を模している。

たくさんの光は、apitaさんと因幡さんのお歌の数々と、
M氏を"友達"だと思っている、お二人をはじめとするお仲間の想い。


是非この曲を聴きながら、もう一度の因幡さんの記事を読んでほしい。